






保育園の今日のメニュー。
テーマは〝お彼岸〝。
〈給食〉
* きのこのご飯
* かぼちゃのいとこ煮
* ほうれん草の味噌白和え、こんにゃく入り
* 里芋のけんちん汁
〈おやつ〉
* おはぎ
* 牛乳
(-。-; た、大変でした。
◇
きのこのご飯は、しめじ。
しめじは傘の部分をそのままにすると、子供が食べた時にピュッと気管に詰まる恐れがあるため小さくカットします。
柄の部分ももちろん粗みじんに。
1パックカットするのはちょっと時間がかかるんだなー。
そして、炊飯器に出汁と醤油も入れてセット完了。
白いご飯なら研ぐだけで済むんだけど、、通常の倍以上の時間が掛かる。
◇
次にかぼちゃのいとこ煮。
、、ここ2〜3ヶ月間、毎週かぼちゃメニューです。
どーしたんだか、栄養士さん!
(私の園では、他園にいらっしゃる管理栄養士さんが献立を作成しています。なんの資格もない調理員の私はその指示に従わなくてはなりません)。
、、普通の家庭で毎週かぼちゃを食べるだろうか??
ギモン。
かぼちゃはカットする前に電子レンジで軽くチンすると切りやすくなります。
でも、それでもカボチャよ〜
1cm程の角切りにするのは結構大変です。
そして本日は小豆とのいとこ煮。
出汁と醤油で煮たカボチャにあずき缶投入!
◇
次は白和え。
木綿豆腐はキッチンペーパーで包んで2分程チンすると水気が抜けます。
白和えする野菜類は、ほうれん草、人参、こんにゃく。もちろんどれも細かくカットします(出来映えも考慮してね💚)
野菜達を醤油とだし汁で煮て、煮上がったら汁は捨て、豆腐を投入。
弱火で火を入れながら白和えにします。
◇
最後にけんちん汁。
最後と云っても、調理の途中から作り始めていますよー。
冷凍里芋は軽くチンして1/4大にカット。
大根、人参、ごぼうをこれまた細かくカットし水から煮る。
煮えたところで、木綿豆腐と里芋と長ネギを加え、出汁、醤油で味付け。
どの料理にもミリンは使わないので、砂糖を少々使い味の調整をしています。
◇
、、あ〝ーー、野菜いっっぱい切ったねーー。
さて、肝心の子供達の反応は?
カボチャに絡まっているアズキに目がテン。
食欲失せるらしい、、、( ;∀;)
野菜嫌いの子にとっては今日のメニューはジゴク。
アハハ( ;∀;)
結果、いつも以上に残食多し。
◇
そして、おやつに突入するのでしたー!
〝おはぎ〝です。
あんこときな粉のおはぎ。
2種類作らなきゃいけないっつーことね、、
けど、もち米ないし、、
てなことで、お米の水を1合分多く入れて炊飯器、オン。
、、はい!ネチネチのお米が炊けました!
お米を2cm程のボール状(小判型ね)にして(人数分×2)、あんこときな粉でコーティング。
さてさて、子供達の様子は如何に??
、、
きな粉のは皆んな食べるのに、あんこは全員残すーー。
なんでー?
あんこだよー。
甘いよー!
黒い楕円形の得体の知れない物体に子供のココロは引いてしまうらしい。
一口だけ食べであと残しちゃった子に、なぜ食べないか聞いてみた。
「、、おいしくない、、」
彼はそう言ってうつむいてしまった、、( ;∀;)
えーーっ、おはぎ、
美味しくないですかー???
食べてくれたのは、まだ味覚の発達していない0、1歳児のみ。
苦労して作ったおはぎ、、
残食でたくさん廃棄。
既製品のあんこは甘すぎるなーとは思ったんだが、検食で食べたら結構いけてた。
子供なら美味しく食べられると思ったんだけどなー。
実子供の味覚と視覚にはヒットせず。
◇
はぁ、、
頑張った甲斐がなかった〝お彼岸メニュー〝でした。
子供達は普通のものがいいんだよね、、
フツウのモノ。
私は保育園で調理の仕事をしている。
時給@920円。
最低賃金に限りなく近い。ぐわーー。
家事をする人ならお分かりだろうが、
お料理は結構頭を使う。
限られた時間で何品かを同時進行で作っていくのだから。。キッチンの使い勝手にも依りますがね。
私の仕事の場合、1時間半で主食、主菜と副菜、お味噌汁などのスープを作る。
子供、18人分。
子供の中には、離乳食の初期、後期も含まれる。→別メニューだということです。
今日の1〜3歳児メニューは、
・ご飯
・アメリカンローストチキン
・春雨と鶏肉のマヨサラダ
・お味噌汁
離乳食・後期は、ケチャップとウスターソースを使わないローストチキンに、、マヨネーズを使わない春雨とチキンのサラダ。
離乳食・初期は、白粥にさつま芋の甘煮ペースト。
すべての食材は煮沸消毒の必要があるため、肉も野菜も一旦茹でる。
お味噌汁は普通に作るが、チキンは一旦茹でた後、子供の一口大にカットしローストチキンにする。
春雨とチキンのサラダにはキュウリも入れたがこれも生では提供しない。
キュウリも千切りにして茹でる。
他にも衛生面で注意しなければならないことがたくさんある。
まな板・包丁・洗浄用スポンジは食材により分ける、とか、生で提供する食材は手袋をはめて作業する、とか、諸々。
料理に戻るが、、ケチャップやウスターソース、マヨネーズを合わせる前に離乳食・後期用の分を取り分けておかなければならない。
そしてご飯が炊けたら白粥作りだ。
今は初期なのですり鉢でご飯を擦りお湯を少しずつ加えながら三分粥くらいにする。
それにさつま芋の甘煮を作りペースト状にして粥と混ぜる。
出来上がったら食器の準備もしなければならない。
0〜1歳児は調理室隣の給食室で食べるが、2〜3歳児は階下のお部屋で食べるので、お盆に食器と料理を乗せて運ぶ。
運ぶ際には埃等が入らないようにラップもする。
ちなみに運ぶのも私だ。
ここまで出来てもまだ仕事は終わらない。
書類書きもしなければならないのだ。
食事に関する日常点検表。
気温や湿度、当日のメニューと食材リスト。
食材は表面温度を確認しなければならないし、調理後の中心温度も計らなくてはならない。
いろいろな衛生面に関するチェックリストをチェックし、提供予定だった子供の人数と病欠などで休んだ子供を除いた実提供人数も調べて記入する。
食材業者への発注も私の仕事だ。
毎週火曜と金曜に3日分ずつの発注をする。
発注ミスがあるとメニューを作れなくなるのでこれも気を抜けない。
給食が終わったら食器も洗って天日干し。
調理中にもちろん鍋や調理道具も洗っているので洗い物の山だ。
そして息つく間もなくおやつを作る準備をする。
フルーツヨーグルトなど切って混ぜるだけの日はカンタンだが、焼きそばや炊き込みご飯の時は野菜のカットから煮沸消毒、、、の作業が伴う。。
3歳児だがほぼ毎日夕飯を食べる子もいる。
これも別メニューで作らなくてはならない。
たった1人分だが、子供一食分のお味噌汁や野菜炒めをちょこちょこ作るのは意外に大変。
油断すると水分が蒸発して食材が干からびちゃうよんw
鍋釜はいっちょまえに使う訳だし、洗わなきゃならん訳だし。
こーーんなに作業して@920っすよ⤵︎
ワーキングプアっすよ
保育士のセンセも同じようなもん。
いや、もっと作業多いかも。
そりゃ、保育士なる人、続ける人、いないわよねー!!
現場からの報告は以上です。
なんとかしてくれー、政治家のみなしゃん!!